最初に勤めた書店のLがS百貨店のテナント(入社当時は子会社でもあった)だったので、S百貨店の教育をそのまま受けることになったのだが、そこで指示されたprincipleに、
ありません 知りません できません とは【絶対に】言うな
というのがあった。今でも私に影響するdisciplineとなっている。
ないものはない、知らないものは知らない、できないものはできない、というのは簡単だけど、代替となるソリューションを常に考えて示せ、という原則である。
ないけど、明日には(来週には)入ってくる、とか、ここまでは知っているけれどこれではまかなえないのか、とか、できないけど、こうすればできるが、それでは間に合わないのか、とか、そういう代替案を常に提示せよ、ということを、新入社員の頃から叩き込まれた。
本当にどうしてもないもの、たとえば絶版になった本の新刊書店での入手法を聞かれても、まずは専門系の取次に電話したり、古書店になるけどあそこにならあるかも、と案内したり、何とかしようとしたものだった。
これが正しいのか、どうかは分からないけれど、「いらっしゃいませ」から始まって「ありがとうございました、またどうぞお越しくださいませ」に終わる「7つの言葉」の方は間がはっきり思い出せないのに、こちらは折に触れて思い出すところから考えると、応用は利く原則なのかもしれない。
なんか価値観とか倫理綱領とかいったことを考えていて、ふっと思い出しました。
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