ストンコの手を触った。
ええと、このエントリーは、もうこれだけで十分なくらい完結している。以上。って感じ。
なのだが、知らない人には何のことか分からないので説明する。土曜日、さいたまスーパーアリーナでアメリカンプロレスではトップ団体であるWorld Wrestling Federation(WWE)の公演があったのです。
「ストンコ」こと”Stone Cold” Steve Austinは、WWE所属のスーパースター。以前にも来日のチャンスがありました。しかしドメスティック・バイオレンスによる逮捕や、試合への無断欠席による団体追放などの事情が重なり、その後、団体への復帰を経て、先週ようやく生(RAW!)オースティンを見るチャンスと相成った次第。
オースティンのRare度は、首の怪我による完全引退の危機にもあります。現在も「試合」をすることはないし、これからもないだろうと言われているのです。
WWEのレスラーたちはそもそも、全米および世界中をタイトなスケジュールで飛び回って、危険な興行を行っていて。どれくらいタイトかというと、土曜日に日本公演が終わったら、毎週月曜の生放送の番組があるから、USの試合場所のスタジアムに月曜午後には行って、夜には試合がある、というスケジュール。いつ休んでるんだ、いったい。
中でもトップスターは、常に動向を注視され、すばらしい試合をこなさなければならず、なおかつストーリー展開についての洞察や提案も必要です。休むと動員に響くから、おいそれと休暇もとれない。
普通にやったら、もたないよねえ。
だって、体調も完璧で、ルックスも完全で、頭もよくないといけないんだよ?
神様っていると思っちゃうよ。あるいは彼らが神か。
で、1行目に戻ると。
今回の座席で「ストンコ」に触れるとは考えられなかったんですね、実は。
アリーナ席ではなかったし、アリーナに下りる通路には柵があって係員が立っていたから。
公演終了後、混雑を避けてしばらく席にいたら……花道の上に、私服に着替えたオースティンが出てきてくれて。残っていた観客はみんな花道に殺到しましたよ、ええ、そりゃもう。ワタシもね。
再生と復活、禊を終えた神の子が、そこにニコニコ笑って立ってるんだもん。
で、運良く、はじめは彼からは遠かったので空いていた花道の際のスペースをキープ。そしたら、下の方までやってきて、十八番の「ビール両手でかんぱーい」パフォーマンスをやってくれるじゃないですか。
あとはもう夢中で、みんなで手を出して……。目の前まで来てくれて……。
カミサマの手は、ビールで濡れてました(笑)。目が合ったよ、オースティン。ありがとう。
また次に会えるまで、私もがんばろう、って思った。
そのことが、元気をもらえることが、私がWWEをどうしても見に行っちゃう理由なのです。
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